Redmine Advent Calendar jp 2011 の7日目になります。よろしくお願いします。
前回のRedmine 1.2.1 変更点一覧に続いて、一ヶ月程前ですがRedmine 1.2.2が出たので変更点をまとめてみました。
※もうすぐ Redmine 1.3.0 が出ますが、一応現時点の最新版になります。:)
■Code cleanup/refactoring
Defect
- #7613 Generated test instances may share the same attribute value object
同一属性を持つオブジェクトでのテストコード上の問題を修正。
Patch
■Custom fields
Defect
- #8865 Custom field regular expression is not validated
管理 > カスタムフィールド > チケット でカスタムフィールド設定時、正規表現の内容が適切では無い場合にエラー表示するよう修正。 - #8615 Custom 'version' fields don't show shared versions
チケットのカスタムフィールドの「バージョン」で、共有されている他プロジェクトのバージョンが表示されない問題を修正。
■Email receiving
Defect
- #8651 Email attachments from Apple Mail are not added to issues any more in v1.2
Apple Mailからのメールで、チケットに添付ファイルが追加できない問題を修正。
■Issues
Defect
- #8884 Assignee is cleared when updating issue with locked assignee
ロックされているユーザがチケット担当者の場合、チケット更新時に担当者欄から削除しないように修正。 - #8880 Error deleting issue with grandchild
親チケット削除時の子チケット一括削除処理が、孫チケットが存在する場合にはエラーが発生して削除できない問題を修正。 - #8633 Pagination counts non visible issues
チケット一覧のページ数表示が(書庫に保存済みのプロジェクト所属の)閲覧不可なチケットもカウントしている問題を修正。 - #8411 Can't remove "Project" column on custom query
カスタムクエリの項目で「プロジェクト」の項目が選択から外せない問題を修正。
■Issues workflow
Defect
- #8836 Additional workflow transitions not available when set to both author and assignee
管理 > ワークフロー の「チケット作成者に追加で許可する遷移」「チケット担当者に追加で許可する遷移」で同一の遷移を両方に設定した場合、設定が有効にならない場合がある問題を修正。
■PDF export
Defect
- #8892 Unused fonts in rfpdf plugin folder
RFPDFの使用していない不要なフォントを削除。
■SCM
Defect
- #9465 Mercurial: can't browse named branch below Mercurial 1.5
Mercurial 1.5 で名前付きブランチを閲覧できない問題を修正。 - #8825 JRuby + Windows: SCMs do not work on Redmine 1.2
Redmine 1.2 以降、JRuby + Windows環境でSCMが動作していなかった問題を修正。(※CVSとBazzarは引き続き動作しない。)
■Search engine
Defect
- #9308 Search fails when a role haven't "view wiki" permission
Wikiの閲覧権限が無いロールで、Wikiを検索するとエラーする問題を修正。
■Translations
Defect
- #9161 pt-BR field_warn_on_leaving_unsaved has a small gramatical error
ポルトガル(ブラジル)語の小さな文法上の問題を修正
Patch
- #9529 Update locale spanish
スペイン語メッセージの更新 - #9494 Dutch locale update
オランダ語メッセージの更新 - #9298 Updated i18n for slovenian language
スロベニア語メッセージの更新 - #9311 Updated norwegian translation (no.yml)
ノルウェー語メッセージの更新 - #7042 Hungarian translation update
ハンガリー語メッセージの更新 - #8988 Missing some italians translation in latest 1.2.1
イタリア語メッセージの更新
■Wiki
Defect
- #7215 Wiki formatting mangles links to internal headers
Wikiリンクのアンカー名でマッチしない場合があるのを修正。 - #3276 Incorrect handling of anchors in Wiki to HTML export
WikiのHTML出力でアンカーの取り扱いがおかしい問題を修正
以上、細かい障害修正がメインのリリースでした。
親チケットを削除するとその子供や孫も削除されるんですね。チケットの削除はあまりしないので気づきませんでした。
と、これだけだとあれなので、
☆「Redmine のチケット変更点の確認方法」を説明したいと思います。
- チケットのタイトルを読む。
Featureの場合は大抵問題無いのですがDefectの場合は適切な表現になっていない場合が多いのでこれだけでは無理な事が多いです。 - 本文を読む。
これもFeatureの場合は大抵問題無いのですがDefectの場合は何を言ってるのかよくわからない場合が多いです。
また、ネイティブでない人もチケットを発行するので適切な表現になっていない場合もあります。 - 本文に画像があるとわかりやすいので参考にしましょう。
- 本文を読んで何を言ってるかわからない場合は、チケットにリンクされているリビジョンのコミットメッセージを読む。
これで大分わかります。むしろコミットメッセージが変更内容の結論に近いのでそれを参考にするのも非常によいです。 - コミットメッセージをみてもよくわからない場合は、登録されたチェンジセットのソースを読む。
一行パッチとかならわかりやすいです。 - それでもわからない場合は、登録されたチェンジセットのテストコードを読む。
これも結構重要です。Redmineの開発では常に変更内容に対応するテストコードがコミットされています。これを見ると何を意図した変更なのか把握しやすくなります。 - どうしてもわからない場合や、解釈が正しいか不安な場合は実機で確認・再現させてみる。(UIは英語がおすすめ)
自分はまだまだ英語に不安があるので結構これをします。確認環境がある人向けですね。
補足として、英語<->日本語の対比表現は、UIを切り替えて確認するとか config/locales/en.yml と config/locales/ja.yml を見比べてみるとわかりますね。
実機環境がある場合はUI切り替える方が早いですけどね。※和訳する場合は表現は日本語UIに合わせましょう。
以上、変更点確認方法書いて見ましたが、逆にRedmineを使った開発で変更点を他の人に把握してもらうためには上記の内容(最後の実機確認は除く)を意識すると意図が伝わり易くなると思います。
次は @yohshiy さんです。よろしくお願いします。